2018.04.17 05:38若本夏美・今井由美子・大塚朝美・杉森直樹(2017) 第14章「自律的な英語学習者を育てるには?」『国際語としての英語:進化する英語科教育法』松柏社.p.155-178書記担当の友予です!今回は「自律的な英語学習者を育てるには?」という章題のもと、学習成果に向けて、教師/授業が比較的変容を与えやすい「学習者の特徴」について学びました。主な特徴は①学習動機と②学習方略で、これらはともに、英語科教育において「多様性」が考慮されるべき観点だと捉えます。教師は、英語に対する学習者の見方が決して同質ではなく、個人差が存在するものだと...
2018.03.29 08:20『言語学と植民地主義 ことば喰い小論』(ルイ=ジャン・カルヴェ 2006)第1章を読んで 書記担当のももこです(#^^#) 今回は言語研究の背後にはどんなイデオロギーや人々の考えがあるのかを学びました。その中で、教師を目指す私たち自身がどのように言語と向き合っていかなくてはならないのかについて議論しました。 かつて強い力を持っていた国は、他の国に自分たちの言語や文化を押し付けていたという歴史があります。支配する側の国の人々には...
2018.03.29 08:09スティーブン・ピンカー『思考する言語(上)』こんにちは、書記の飯塚です。 今回は概念意味論から動詞と構文について考えました!明確な違いがないように思える構文を、よく見ると動詞やそれが用いられている構文がもつ意味の違いによって区別できるということを学びました!この意味の違いというのは、わたしたち人間がどのように現象を捉えているかということで、もっと細かく見ると幾何学的・物理学的に現...
2018.03.16 05:30言語楽(自主ゼミ)入試関連の業務がずっとあって。また、3月締め切りの原稿が4本ほどあり、まったく更新できませんでした。ゼミ生の自主ゼミ「言語楽」に関する記事は、後日、ゼミ生に書いてもらいます。詳しい内容は、担当ゼミ生に任せ、ここでは個人的な所感を少々。3月5日の言語楽では、スティーブン・ピンカーの『思考する言語』の上巻のうち、第2章について議論しました。仲ゼミ的には、あまり扱...
2018.02.08 07:41小坂貴志 (2017)「第4章 コミュニケーションと対話」『現代対話学入門』 (pp.83-105)こんにちは、書記担当のりょーへいです。今回は「対話と会話の違いとはなにか」という議論が中心でした。 今回読んだ本では、対話の定義について「対話ではない何かを定義することで対話とは何かを追い求める」とあります。そして、この本では対話ではないものとして、①会話②暴力・武力行使の2つが挙げられていました。つまり、これらを削っていけば、対話の意味はおのずと理解できる...
2018.01.29 07:44『言葉とアイデンティティ:言葉の選択と使用を通してみる現代人の自分探し』(小野原信善・大原始子 2004)第5章を読んでこんにちは!書記のM2のそがです。今回は、言語とアイデンティティに関する議論でした!話し合いの主な要点は、以下の3点です。① 言語とアイデンティティの関係には、ボジティブなものとネガティブなものがある。② 長い歴史の中では、多くの言語が消えてきたという事実がある。では、言語を保護する目的は、単に延命治療を施すことなのか。③ 言語は他の言語との差異が顕著である...
2018.01.26 11:52「未草」に掲載されましたひつじ書房さんから、昨夏に刊行した『これからの英語教育の話をしよう』。これをきっかけに、昨年末から著者たち3人で、ひつじさんのウェブマガジンに連載させていただくことになりました。第2回は、わたしが書きました。こちらです→http://www.hituzi.co.jp/hituzigusa/2018/01/15/letstalk-2/ご笑読ください!先日、『こ...
2018.01.25 13:41再開しました岐大教育学部の 仲潔(なか・きよし)です。数年ぶりにブログを再開しました!あ、いや、「英語科教育法」向けのブログは10年近く続けているのですが。それとは別に、ことばやコミュニケーション、教育について語る場です。おもに、ゼミ生による自主ゼミの議事録、わたしの思い付き記事、文献紹介などを更新していきます。