スティーブン・ピンカー『思考する言語(上)』

こんにちは、書記の飯塚です。 

 今回は概念意味論から動詞と構文について考えました!明確な違いがないように思える構文を、よく見ると動詞やそれが用いられている構文がもつ意味の違いによって区別できるということを学びました!この意味の違いというのは、わたしたち人間がどのように現象を捉えているかということで、もっと細かく見ると幾何学的・物理学的に現象を区別します。このような概念的な意味を思考の言語とされているそうです。  

この思考の言語からサピア・ウォーフの仮説についての議論になりました。概念意味論では思考があって言語があるという捉え方をするが、仮説では言語があって思考があると考えているという話がありました。そこで、言語、思考、加えて現実の3つはどの順番で成り立つのか各々考えました。現実→思考→言語と考える人もいれば、現実→言語→思考と考える人もおり答えが出ませんでした。ここからどの要素も少なからず互いに影響しあっているということが分かりました。サピア・ウォーフの仮説についても捉え直すことができました。  

ことばと文化の学びの場~これからの英語教育のために~

コミュニケーション、ことば、文化、社会、そして教育。 英語科教育が抱えるさまざまな問題について考える、 岐大の仲 潔(なか・きよし)とそのゼミ生による発信の場です。

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