若本夏美・今井由美子・大塚朝美・杉森直樹(2017) 第14章「自律的な英語学習者を育てるには?」『国際語としての英語:進化する英語科教育法』松柏社.p.155-178

書記担当の友予です!

今回は「自律的な英語学習者を育てるには?」という章題のもと、学習成果に向けて、教師/授業が比較的変容を与えやすい「学習者の特徴」について学びました。主な特徴は①学習動機と②学習方略で、これらはともに、英語科教育において「多様性」が考慮されるべき観点だと捉えます。教師は、英語に対する学習者の見方が決して同質ではなく、個人差が存在するものだと認識すべきではないでしょうか。

また、上記の内容を深める上で、キーワードとなるのは「国際語としての英語」です。今回の輪読では主に、

・「〇〇英語」という枠組み(:枠組みの「外」が生まれる連鎖)

・教師によるMy Englishの提示(:学習者の困惑を引き起こす危険性)

・「正しさ」の基準(:英米規範への信頼と固執)

という3つの問題点を話し合いました。「国際語としての英語」が学習動機・学習方略の「多様性」に良い影響を及ぼすためには、議論すべき重要な点だと思います。

 何かご質問・ご意見あればよろしくお願いいたします。

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